Final Fantasy XVI

PS5、4k 60Hz YUV422、5.1ch DTS:X Ultraの環境でプレイ。
プレイ時間はサブクエストをすべて消化した状態で51時間。スコアアタック、タイムアタック系のやりこみはしていない。(トロコンもしてない)
各スクリーンショットは© 2023 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.である。

全体的な感想

今までのFFらしくはないが、やっぱり良くも悪くもFFだったという感想。
アクションメインの戦闘システムや、スコアアタックなどの今までにはなかった遊びを入れている(逆に妙に気合の入ったミニゲームは無い)などの目新しさがあるものの、遊びに幅がないところは今まで通り。(直前まで遊びに幅がありすぎるティアキンをしていたせいもある)

これはRPGに求めるものが『旅』である自分にとっては、NotForMe的な部分も多かったかもしれない。

FF16は一人で強大な戦力である主人公が、いわば特殊部隊扱いで各地の戦闘地域にデプロイされる形で話が進むため、遠くの地域に設定された目的のために旅をするという感覚にはならない。常にターゲットデストロイが目的であり、何か工夫して裏技的にクリアするという余地はなく、決まった敵を適切に処理するという意味でフィールドはちょっと広いインスタンスダンジョンのようだ。枝道が多少あるが決まったルートをたどり、要所のボスを倒す流れである。ちなみに、雑魚は何グループかまとめて倒すこともできる。FF14で慣れた作業である。

そういうわけで、いまのところ今年のRPGの中で順位をつけると『Hogwarts Legacy > ゼルダの伝説 ToK >>FF16』である。
以下、よかったところと気になったところを並べる。

よかったところ

グラフィックがきれい

直前までやってたのがティアキンだったのもあるが、高解像度のテクスチャと魔法のエフェクトの美しさが際立って印象的。特にフェニックスの炎やイフリートの炎など、ド派手な召喚戦は見てるだけで楽しい。

音楽がよい

祖堅のインタビューで『盛り上がりを予想しながらBGMをループしてる』ようなことを言っていた記憶がある。プレイ中はジャスト回避に集中するせいでそれどころではないのだが、アビリティ撃っている間などのつかの間の休憩時間にふと気が付く神曲。

文明レベルに一貫性がある世界が好き

FFで特に説明なく登場する『銃存在してるけど剣と魔法で対抗できるよ』的なご都合っぽい奴が嫌いなのだが、投石機や帆船などの火薬以前の世界なFF16では結局最後まで実際に飛行する飛空艇は登場しなかったし、銃は出なかったし、どこまでも筋力と魔力で何とかする世界で好感が持てた。たまにビーム兵器が出てくるが、古代遺跡の遺物扱いでどこでもは出てこないし、鉄巨人みたいなのもウロチョロしてないので夜も安心である。

そんな細かい戦闘をしているところに地形を変えるほどのパワーを持つ巨大な召喚獣が出てくるのだが、当然のように人の命も軽く、プラスポイントである。

そういえば、どこかで奴隷身分のベアラーに対する差別が現実のメタファーなのに雑に処理して云々する言説を見たが、様々なサブクエで手の届く範囲を救っていこうとする姿を見ればそこまで気にならない。それは端的に力不足の表現であるし、そもそも意識を変えるような正論はまともに国家が機能しているから吐ける言葉であって、そうではない時代ならそういう扱いしかできないのではないかと思う。

気になったところ

ストーリー後半でダレる

FF15でもあった『前半楽しかったけど、後半はだるい』がまた発生した。51時間の短時間プレイで発生するとは思わなかった。
ある拠点を舞台としたメインストーリーが一段落すると、いくつかサブクエストが発生する、みたいな流れをあちこちで繰り返すため、ストーリーが進むにつれて進行スピードが落ちる。
オープンワールド慣れしすぎているせいかもしれないが、初めからクエストは受注できるほうが好みである。あと、FF14みたいなMMOじゃないので受注ではなく強制巻き込まれ系のクエストもあっていいと思う。

フォトモードがいまいち

パンできる距離が短く、クライヴ君の周りをぐるぐる回ることしかできない。これはほんと何とかしてほしい。

あと直接関係ないが、グラフィックそのものはきれいなのに、ゴースト・オブ・ツシマみたいにスクリーンショットを撮りまくりたいという気持ちになる景色が少ない。
これなんでかなーって思うのだが、製作者の意図を感じられるフォトスポットに興味がないからなのかもしれない。俺は自然を撮影したいんだ。テーマパークを撮影したいんじゃない。そういう気持ち。

ムービーが長い

コントローラがスリープに入りそうになってた。アークナイツやブルアカの周回してたわ。

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