カメラ初心者がカメラ沼に入ってみた。(二番煎じ

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旅行や登山の時に壁紙になるような景色を撮影したいと考えて購入した。
機種やレンズの検討を記しておきたい。

結果から言えば、 以下の組み合わせとなった。

なお、選定の考え方や方針決めについては、カメラ初心者がカメラ沼に入ってみた。(長文)が相当参考になった。選定結果も似た。 読んでてわかりやすかったため、ここでもその形式に倣うことにした。
また、登山用途の点では登山で使っているカメラとアクセサリ、その持ち運び方法について【2018年まとめ版】を参考にした。
レンズ選定の際は、本体の目星をつけた後、OLYMPUS製カメラ対応レンズ一覧での作例を参考にした。また、友人のカメラ( OM-D E-M1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO)の実力を直近で確認していたことで高倍率ズームの使いやすさを体感し、考慮した。

要件

  • 風景の撮影に適す
  • 夜景の撮影に適す
  • 手ぶれ補正が強力である
  • 防滴
  • 氷点下の動作が保証されている
  • 大きすぎない(コンデジに近い機動性がベスト)
  • 重すぎない(本体500gを超えない)
  • コミコミで20万を超えない

【本体編】選定対象とポイント

以下が一覧の画像。2019年9月現在。価格は価格.com最安値を参照。体積は、鞄などに入れたときの占有領域を図るために、単純に筐体の幅・高さ・奥行きをかけ算したもの。重さはCIPAガイドライン(バッテリー、カード含む重量)を参照。

手ぶれ補正

カメラ初心者で、かつ、登山や旅行など三脚などの装備を持たない軽装スタイルになることが予想されるので、写真の歩留まり向上のために手ぶれ補正は重要であった。しかし、この価格帯で本体内蔵の手ぶれ補正をもっている機種は少なく、表をみるにマイクロフォーサーズ陣営(Olympus+Pana)のほかは1つだけ混じっているミラーありのPentaxのみである。もしかしたらこのあたりはマイクロフォーサーズならではの強みなのかもしれない。

防滴

これはわりとふるい落とすのに役立った。山の上の天候は変わりやすいことは、昨年の上高地で思い知ったので、Olympusの防滴性能(曰く、 10分間降水量60mmでテストしているらしい。それは豪雨では?)が際だって高いことは後押しとなった。防滴はパッキンやゴム弁で内部に入らないようにしているだけなので過信はしないようにしたい。

氷点下での動作保証

これはそこまで重要視しなかった(動かせば動くんでしょっていう)。むしろバッテリー電圧低下のほうが問題だと思う。

大きすぎないこと

旅行や登山でかさばるのはごめんである。各社まちまちで、大きくても軽い機種もあり、参考程度とした。明らかにデカすぎというものは弾いた。Canon EOS KissMやPanasonic LUMIX DMC-G8、PENTAX K-70など。

重すぎないこと

筐体が小さくてもみっちり詰まっていて重い機種がいくつかあった。だが、結果的にはE-M5 markIIは重い部類に入っている。

20万を超えないこと

上を見ればきりがないため、レンズ込みで20万を超えない、できれば15万程度、ワンチャン10万以下を目論んでいたが、そんなうまい話はなかった。
本体のみの値段で比較しているが、レンズキット込みになることで割り引かれているものもあり、本体だけの比較では漏れるため、これは店舗での考慮も必要な部分である。
とりあえず、7万を超えるのは高いだろうという風に考えた。

その他

センサについては、筐体の大きさの点から初めからフルサイズは除外していた。
ISO感度については、正直初めてでそこまで気にする余裕はなかったため、結果的にはあまり考慮しなかった。
動画はあまり取る気はないため、あればいいな程度。タイムラプスは、GoProがあるので別に考慮しなかった。でも光跡のある星空を撮影するのは夢なのでそれは考慮した(のちに、全く別の機能であることを知った)。
WiFiは便利なため考慮した。

【本体編】事前調査結果

圧倒的な本体内蔵手ぶれ補正と、防滴性能、大きさ・重量から「OM-D E-M5 Mark II」しかないという結論になった。あとは店頭で確認して相当に気になる点がなければ決定という風に考えていた。

【本体編】店頭確認

中野のフジヤカメラ本店に赴いた。

店内は新品と中古の棚が近く、比較しやすい配置であった。土曜の昼であり、店内は忙しそうであったが、声をかけた店員さんが親切に相談に乗ってもらえた。

実機を出してもらったが、まずは値段を抑えるために中古を確認した。

直前にE-M1を見ていたせいもあり、グリップのついたごついヤツを想像していたが、いい意味で裏切られた。本体だけなら手のひらに乗るレベルで、うちの奥さんでも問題なく使えそう。スリムでとっかかりもなく、鞄から撮りやすいように思えた。

事前の腹づもり通り、本体は「OM-D E-M5 Mark II」に決めた。

【レンズ編】選定対象とポイント

以下が一覧の画像。選定対象を絞るため、サードパーティーは外した。

種別・焦点距離

広角の一択である。しかし、ズームにするか単焦点にするかは相当悩んだ。理由は軽さと大きさが単焦点が優れており、旅行や登山では重要な部分だと考えたからである。
しかし、撮りたい絵というものがあったので、12mmでどうなるかを友人の作例で確認した。結果、自分の撮りたい絵よりも狭いという結論を得たため、広角ズームを最優先で考えることにした。

F値

撮りたい絵には夜景、星空を含めていたため、F値は可能な限り明るいものを選んだ。聞いていた話だと、F4以下でないと厳しいらしい。

【レンズ編】事前調査結果

各レンズで値段の開きが大きく、装着したときの重量感やバランスがわからないこともあったが、そのレンズで自分の撮りたい絵がとれるか確証がなかったので、結論は出さずに店頭で確認することにした。

【レンズ編】店頭確認

引き続き、フジヤカメラ本店さんである。

M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

広角ズームの焦点距離7mmと12mmの差について確認すると、店員さんは超広角ズームの強さを、まず俺にわからせにきた。
M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROを装着したE-M5でファインダーを覗かせて視野を確認し、次にM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROを装着したE-M5で確認した。
結果、7mmは相当広く、店内の5m程度の距離ですら棚が2つくらい多く見えた。
これにより、「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」のお買い上げは確定した。

レンズキットvs本体のみ

次は、本体の決定時にも気にしていた「レンズキット」の存在である。
レンズ交換式カメラは、「本体のみ」「本体とレンズが同梱(=レンズキット)」の二種類で販売されていた。レンズキットは本体の値段も同梱レンズの値段も、バラで買うよりも安く抑えられており、レンズが気に入るのであればお得であった。

これは要件から外れる検討である。
レンズキットを検討する理由は、買うことを決めた7-14mm という焦点距離のレンズは相当用途が絞られているからだ。正直、風景専用である。人間は撮影しない、風景への没入感だけを求めるストイックなスタイルである(それでいいんだけど)。
だが、5万近くするカメラ本体を買って、登山と旅行にしかもっていかないのはもったいないのではないか。また、友人のM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROが、30m程度先の野鳥をさくっと捉えて撮影していたことがどうしても頭から離れなかった。風景を撮影していれば、何かをズームして切り取ることもしたくなるはずである。

13万かかるはずだったM.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROについて、ほぼ新品の中古をゲットすることができたので、天井である20万までは少し余裕があったことも後押しになった。

そこで、自分に合いそうなレンズについて相談したところ、以下を紹介された。

  • M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
  • M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II
  • M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3

M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

ばら売りのみ。いわゆるパンケーキレンズ。
とにかく薄く、軽く、機動力抜群、でも起動がちょっともっさり。

登山、旅行というわけでチョイスされたと思われる。確かにコンパクトさにものすごく心引かれたが、3倍程度だとスマホと競合する気がしてパスした。

M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II

レンズキットあり。高倍率ズーム。F値も低めで俺のニーズを満たすように思える。さりげに防塵防滴で285gという軽さがすごい。お値段も控えめ。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3

レンズキット(フジヤカメラ限定のレンズキット)あり。高倍率ズーム。この記事に何度も出てくる友人のレンズ(12-100mm F4.0 IS PRO)の廉価版的な位置づけか。チョウスゴイ高倍率だが、その分455gと重いのが引っかかった。値段もヤバイ。

結論、M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 IIのレンズキットに決定した。12-200に比べて5万ほど安く、コスパを重視した。これで暗いとかボケが気にいらないとか、そういうのが出てきたらまた考えたい。こうして問題を先送りにできるのはレンズ交換式カメラのよいところであり、沼といわれる所以なのかもしれない。

まとめ

本体とレンズは冒頭で記載したので、トータルコストを記載する。

ちなみに、購入予定品はまだあり、予備バッテリー、スリング、小型三脚(夜景・星空用)を検討している。スリングは手首につなぐようなヤツ。海外旅行で首から提げてると強盗に遭うらしいので肩掛けは使わない。強盗怖い。

あ、液晶保護フィルムは店員さんに張って戴きました。感謝しかない。

品目価格
本体キット(新品)83,800
広角レンズ(中古)96,120
レンズプロテクター(ズームレンズ用)3,739
SDカード(32G)1,680
液晶保護フィルム780
186,119

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